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2018/8/21
短歌甲子園出場!

 8月18日(土)・19日(日)、札幌を遠く離れた九州・宮崎県日向市で第8回牧水・短歌甲子園が開催され、札幌創成高校文芸同好会の2年生齋藤若奈さん、松久龍一さん、望月菜緒さんが創成高校チームとして出場しました。

 年々参加校、参加チーム数を増やしている(今年度は1都1道11県・29校53チームが応募しました)牧水・短歌甲子園でも、北海道からの出場は史上初となります。

 3人は2年生になって初めて文芸同好会に入部し、慣れない短歌を一生懸命、必死で詠んできました。時には友人や顧問の先生に率直な批判や厳しい意見をもらいながらも、諦めたり投げ出したりすることなく、ひたすら、「良い歌」を目指しました。

 短歌甲子園は歌そのものだけでなく、歌を巡る討論にも時間をたっぷりとかける、白熱した議論が展開される大会です。併せて、俵(たわら)万(ま)智(ち)先生・大口(おおぐち)玲子(りょうこ)先生・笹(ささ)公人(きみひと)先生という現代短歌界を代表する先生方が、時には熱く、時には温かく、そして時には冷静に、出場者の作品を鑑賞し、解説し、アドバイスまでしてくれるという、参加できた高校生にはとてもとても貴重な指導を仰げるという大会でもあります。

 夏休みも返上してこの大会に向け、自分たちの歌を深く読み、対戦チームの歌も深く読み、ディベートの練習も重ねてきた3人。前日宿泊したホテルでも、12時近くまで対策を議論していました。
 他県から参加の強豪校、参加常連校の前ではまだまだディベート技術などで自分たちの課題を痛感する場面もありましたが、ここまでの努力が実って、予選リーグでは見事に一勝を得ることができました!(松久君の朴訥で真摯な朗詠も、審査員の大口先生を魅了しました)

 予選第2試合では宮崎商業高校(最多出場回数を誇る強豪校でもあり、今回も準優勝に輝いた素晴らしいチームでした!)に敗れ、惜しくも決勝トーナメント進出には至りませんでした。
 しかし、3人の大健闘は審査委員長の伊藤一彦先生や、審査員の先生方にも賞賛の言葉をたくさんいただきました。
 
 さらには、大会最後に発表される個人賞として、「若山牧水記念文学館長賞」に齋藤若奈さんの歌

 「ぶつかって理解しあえて抱きあって涙は永遠(とわ)に光源となる」

が、そして審査員の先生方がそれぞれ一首選ぶ審査員賞として、大口玲子先生の「大口玲子賞」に望月菜緒さんの歌

  「「片想い」と言う名で君を憎んでた涙も出ずに気づいた夜明け」

がダブルで選ばれました!
 びっくりするやら、信じられないやらの二人でしたが、表彰されて実感と喜びが湧いてきたようです。審査委員長・伊藤一彦先生の「齋藤さんの歌は、まさにこの牧水・短歌甲子園そのものを歌っているような歌だね」というお褒めの言葉は、引率している私自身も胸が熱くなりました。

 3人が大会を終えて、残った気持ちは「やりきった!」ではなく「もっと歌いたい!」だと思います。また来年、粗削りな今の自分からさらに一歩二歩と成長して、日向市に行ってほしい!と心から思う大会参加でした。

 日向市で出会えて、同世代の和歌への熱い情熱を持った仲間と知り合えたことも、3人にはかけがえのない出会いだったのではないでしょうか。どの高校のチームも、真摯に、勝ち負け以上に新しい歌や解釈に触れて議論を戦わせることへの喜びに溢れた素敵なチームでした。

 多くの人たちに支えられ、勇気づけられながらできた達成を、総ての人に感謝しながら胸に誇り、新しい歌作りへの励みと自信としていってくれたら良いと思います。
 引率した顧問としても、学校、御家庭、日向市の皆さま、伊藤先生はじめ大会運営の皆さま、そして牧水・短歌甲子園OB・OG会「みなと」の皆さま、出場した全チームの皆さまに、貴重な体験をさせていただけたことを感謝します。そして一番に、日向市に連れて行ってくれた2年生チーム3人に感謝を。ありがとう。

                            文芸同好会顧問 大阪 隆