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3月18日(金)、本校に現役のハンターである黒田未来雄さんをお迎えし、特別講演会を行いました!
急遽決まったこの企画、この北海道に生まれ育ち、ゆくゆくは全国に羽ばたいたり、北海道を背負っていったりしてほしい1年生の皆さんに、ぜひ体験してほしいものでした。
「身近なようで知らない北海道の野生動物」や「それを狩る=命を頂くこと」を自らの心身で深く知っているハンターさんの体験談を通して、「自分が生きるということ」、「食べること」「命がつながっていること」をぜひ知ってほしい、考えてほしいという思いからです。
普段何気なく食べている食材も、食材がスーパーでパッケージになって売られているということも、当たり前のようで、少し立ち止まって考えてみればそれは「かつて生きていたもの」であり、そこに「命のやり取り」があった。とても重い話ですし、割り切れる話でもないし、様々な価値観で様々な感想を抱くテーマだと思います。
黒田さんの語る体験、見てきたことや考えてきたことは、「命のやり取り」に立ち会った当事者としてのリアリティに裏打ちされ、深い説得力をもつものでした。
視聴覚室会場で参加してくれた生徒の皆さんは、講演会本編終了後の質疑応答でも積極的に手をあげ質問をしてくれ、黒田さんもまたそれに真摯に答えてくださいました。(もっと時間が欲しいくらいでした)
実際に黒田さんが仕留めた熊やエゾシカの頭蓋骨、毛皮などもお持ちいただき、直接触らせてもらったり、解説をしてもらったりと、貴重な経験になったことと思います。
さらに、この講演会に先立ち、国語科や理科、LHRなどで「動物の命を狩ること」に関わる様々な事前学習も行いました。
一言に「狩猟」といっても、それは社会の様々な事象とも関わり、文系理系の知の世界や、職業にもつながっていることを知ることができたのではないでしょうか?
アンケートでもたくさんの真摯な回答をいただきました。企画した学年団として、前向きに探究授業に取り組み、何かを得ようと考えてくれた1学年のみんなにも感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も、機会があれば様々な「社会で活躍している方」の講演会やそれにまつわる総合探究学習を企画していきたいと思います!(1学年主任・進路指導部 大阪)